一度、空に舞い上がったそれは、見事に落ちて砕けた。
それでいっぱいになった路面は、夜の街灯を見事に反射させて、砕けた後でも、美しくあれるんだなって感心する。


うー嫌ーモヤモヤするよと思いながら、あの場を走り去りたかった。
明日があるから、走れない。まだ私の場所は、他に無い。
なんだか、くだらなくて、でもそれが、現実、目の前の毎日。
ようやくその場から去った私は、雪の予報が出る程の寒さを楽しんだ。
肌を刺す寒さは、むしろ気持ちが良く、マフラーを取って、風を自分の中へ取り込んだ。
耳からは、真冬の寒さに相応しい、エッジの効いたロックンロールを。