かいじゅうたちのいるところ

なんばパークスシネマにて。


うーん、辛口ですみません&内容に触れます感想は以下に。




やっぱり、あれにストーリーをつけるだなんて、無理があったんだ・・・。と、実感。
まあ、まずは、私の絵本についての感想から。
あれを読んだのは、もう結構な物心がついてからでした。だから「勝手に入ってきて、勝手に王様になって、勝手に出て行くなんて、人間って勝手だ」と思っていました。(でも、この絵本、大好きなんです)


そして、映画のフタを開けてみれば、絵本以上に勝手な人間っぷりにビックリしました。
勝手どころか、ぐちゃぐちゃにして、そのまま去るなんて、そんなのアリ?って感じです。あの後、かいじゅうたちは、どうなってしまうんですか?
絵本の世界だと、元通りになると思えるけど、映画はちょっとなぁ・・・
そもそも、かいじゅうたちに、あんな人間くさい感情は必要だったのですかね。
まあ、ストーリーをつけるっていう時点で、感情を持たせるっていうのは、必要不可欠だとは思うけど、あんなドロドロさせる必要はなかったんじゃ・・・ダウナーな性格なのよなんて、そんなセリフ、アリですか・・・。
うーんでも、このドロドロも含めの、「やっぱり家族は大事です」みたいな教訓めいた感じが、非常に嫌でした、私は。
単純に、わーってなって終わって欲しかったのに。予告だけが幸せだったよ。
マックスも、「戦争だ!」なんて、人間が生み出した、この世で最も憎むべきものを、かいじゅうたちにやらせるなんてさー・・・なんか、苦しいです。
観終わってから、「あれ・・・こんな気持ちになりに来たんじゃないのに」って、しょんぼりしちゃった。
予想では、かいじゅう可愛かったなーとか、マックス楽しそうだったなーってなるはずだったのになぁ。
観ながら、映像が可愛すぎて、素敵すぎてジーンとしちゃうかも・・・なんて思ってたのが、どっこい、かいじゅうのセリフのリアルな切なさにガーンとしちゃうなんてね・・・。


他の皆さんが、どう思われたかはわかりませんが、私は、イマイチでした。
ただ、かいじゅうのクオリティは好きです。かなり良い感じでした。